2020 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 レースレポート

" ウエットとなったレース1で表彰台を獲得! "

レース名 2020 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦
SUPERBIKE RACE in MOTEGI
開催日 [予選・レース1]2020年10月17日(土曜) 天候:雨 コース:ウエット
[レース2]2020年10月18日(日曜) 天候:晴れ コース:ドライ
開催場所 栃木県・ツインリンクもてぎ(1周=4.801379km)
観客動員数 13,500人(2日間合計)
ライダー JSB1000:加賀山就臣
ST1000:長谷川聖
マシン SUZUKI GSX-R1000R
予選結果 <JSB1000>
RACE 1:4番手(2分00秒166)
RACE 2:9番手(2分00秒167)

<ST1000>
欠場
決勝結果 <JSB1000>
RACE 1:3位
RACE 2:6位

<ST1000>
欠場
コロナ禍の影響でイレギュラーなシーズンとなっている全日本ロードレース選手権もシリーズ第4戦を栃木県・ツインリンクもてぎで迎えました。今回も事前テストはなく、木曜日の特別スポーツ走行からレースウイークがスタートしました。前戦のオートポリスラウンドのレース1でメインカーを全損にしてしまったため、一からマシンを作り直さなくてはならず、その確認作業を一つずつ行っていきたいところでしたが、木曜、金曜と電気系トラブルが発生してしまい、思うように作業を進められずにいました。そのため木曜、金曜とドライコンディションで走ることができたにも関わらず、マシンセットを進めることができずにいました。

公式予選とレース1が行われた土曜日は天気予報通り、朝から冷たい雨に見舞われました。開幕戦SUGOでは、ウエットとなったレース1で苦戦し転倒。鎖骨を骨折するアクシデントになっていましたが、今回のツインリンクもてぎラウンドのウエットでは、いいフィーリングが得られたため、徐々にペースアップ。セッション終盤にタイムを上げ、計測最終周に2分00秒166をマークし4番手につけました。その1周前にセカンドベストとなる2分00秒167を記録し、両レースとも4番手グリッドからスタートすることになりました。

雨は、そのまま降り続きレース1はウエットコンディションで争われました。23周の予定でスタートが切られますが、5コーナーでアクシデントが発生しマシンが炎上。赤旗が提示され、21周で再スタートが切られることになります。加賀山は好スタートを切り3番手に浮上。3周目に岩田選手と清成選手にかわされますが、11周目の5コーナーで岩田選手を抜き返すとペースアップ。前を行く清成選手を追います。清成選手は問題がありペースを上げられないようでしたが、一気に差を詰めると15周目のヘアピンで前に出て3番手に浮上します。16周目に転倒したマシンがコース上に残ってしまったため赤旗が提示されると、そのままレースは15周終了時で成立となり、加賀山は3位に入賞。久しぶりに表彰台に上がる結果となりました。

レース2の行われた日曜日は、ドライコンディションとなりましたが、朝方は霧が出たためにウォームアップ走行が30分遅れてスタート。このためにレースが2周減算され、21周で争われました。

スタートでポジションは上げられなかったものの、1コーナーにアウト側からかぶせ、2コーナー立ち上がりでスピードを乗せると3コーナーで3番手に浮上。前にいるヤマハファクトリー勢について行きたいところでしたが、ドライコンディションでのアベレージタイムを伸ばすセットが決まっておらず、徐々にポジションを8番手まで落としてしまいます。13周目に前を走るライダーをかわし7番手に上がると、そこからは単独走行となりマシンやタイヤの状態を把握しながらチェッカーフラッグを目指しました。そのまま7位でゴールしましたが、上位で失格になった選手がいたため6位というリザルトになりました。

ST1000クラスに出場予定だった長谷川聖ですが、10月3日(土)・4日(日)FIM CEVレプソルインターナショナル選手権Moto3™ジュニア第5戦、第6戦アラゴンラウンドにスポット参戦しました。厚生労働省の指針で10月に入ってから2週間の自主隔離をなくすという話もあり、オリンピック選手は、その対象ではなくなっていました。レースウイークの金曜日まで各方面に交渉したのですが、長谷川が帰国してから3日足りず、今回は欠場という判断になりました。ご報告が遅くなり申し訳ありませんでした。

加賀山 就臣 ライダー コメント

Team KAGAYAMAは、本当に多くの方に支えてもらっているチームなのですが、ようやくいい報告ができました。鈴鹿8耐やアジアロードレース選手権で表彰台に上がったこともありましたが、全日本では、2014年の最終戦で優勝して以来の表彰台でした。自分自身の体調もよくなってきていますし、次戦は、もう最終戦になってしまいますが、いい結果を出せるようチーム一丸となって臨みます。また、長谷川の欠場の件は、チームとして認識が甘かったことが原因です。チーム代表としてお詫び申し上げます。
斉藤 雅彦 監督 コメント

木曜日、金曜日とマシントラブル続きでライダーに申し訳ない状況でした。しっかりトラブルの原因を検証し、土曜日からは、普通に走れるようになっていました。ウエットは本来は得意ですから、もっと行けてもいいと言う感じでした。ドライコンディションでは、まだまだセットをうまく進めることができていなかったので、メインカーから変わったとはいえ、まだまだ改善しなくてはならないですが、次回は、最終戦なので、何とか、うまくまとめてレースに臨みたいですね。

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