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  • スズキ・アジアン・チャレンジ開幕戦レース2、好天に恵まれハイレベルなバトルを展開

    FIMアジアロードレース選手権 (ARRC)は、マレーシアの南端にあるジョホール・サーキットで、2017シーズンが開幕した。3月31日(金)~4月2日(日)に、最高峰クラスのSS600から全4クラスのレースを開催する。

    加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」も、このARRCの一戦に組み込まれ、2015年以来3年目のシーズン・スタートとなった。1イベント2レースが行なわれるSACは、今回4月1日(土)にレース1、4月2日(日)にレース2を開催。前日のレース1は雨の中でのレースとなり、#29 Mario Borbon Jr.(マリオ・ボルボンJr./フィリピン)選手が最後の最後に競り勝ち優勝となった。

    使用するマシンをスズキ・サトリアF150から、同じ150㏄ロードモデルであるスズキGSX-R150へマシンを変更した今年のSAC。前年もこのSACに参戦し、前日の予選でトップタイムを出した#16 April King H. Mascardo(エイプリル キング・マスカルド/フィリピン)選手は「マシンはハンドリングが良く、ライディングポジションも大きく変わったので、マシンは倒しやすくコーナリングスピードも上がりました。またタイヤもグリップが上がっていて速いです」とコメントする。

    そして迎えた日曜日。レース2は、前日と異なり、午前中のレースであるため、夕立の心配もなく非常に暑いが好天のタイミングで無事にレースを迎えられた。グリッドは前日の予選タイム順となっており、全車がレース1と同じグリッドに並び、予定より少し遅れた11時56分、全7周で行なわれるレース2がスタートした。

    レース2ではポールポジションスタートの#16エイプリル選手がスタートダッシュを奪うものの、その後はトップが順位を替えながらレースは進んでいく。しかし、3周目のシケインとなっている9-10コーナーで2番手を走行していたグループの3台が絡むクラッシュが発生。それによりトップを走っていた#16 エイプリル選手が独走状態に。逆に2位争いはし烈になり、トップとの差を縮めること叶わず、という状況で、エイプリル選手がポール・トゥ・ウインを飾った。レース1、レース2ともにSAC経験者であるフィリピンの2選手が開幕戦を制したことになる。

    今回唯一の日本人選手の藤田哲弥選手は、「ドライなら自信がある」とコメントしていたとおり、このレース2の決勝前に行なわれたウォームアップ走行では2番手のタイムを記録。12番手グリッドであったもののレース2決勝は、序盤からトップ集団の後ろについて様子をうかがう作戦。2番手争いのクラッシュのタイミングで、そのグループの先頭側まで一気に順位を上げ、その後は3~4台で2番手争いを展開し、最後に競り勝ち、見事2位でチェッカーを受けた。3位には#78 Punchana Kulrojchalalai(プンチャナ・クルロジチャラライ/タイ)選手が入っている。

    SAC第2戦は、2週間後の4月13日(木)~15日(土)にタイ・ブリナムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで開催となる。

     April King H. Mascardo(エイプリル キング・マスカルド) | #16

    「レース1ではポールポジションをうまく生かすことができなかったので、今日は前だけを見て走りました。スタートはうまく決めることができて前に出ましたが、ちょっと様子を見ようということで3番手くらいまで一度順位を下げたのですが、その後前に押し出される形で再びトップに出たので、そのまままた前だけを見て走りました。2番手のクラッシュには気が付いていなかったのですが、うまくレースを終えることができてホッとしています。シーズンも変わり、SACのメンバーも多くが入れ替わって、いろんな国の強いライダーが集結しています。その中でレースをするのは非常に楽しいですし、チャレンジングなことも多いです。今シーズンも楽しんでレースをしていきたいと思います」

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー

    「無事に3シーズン目を迎えることができました。皆さまありがとうございます。開幕の2レースはウエットとドライと全く違う路面コンディションでしたが、ライダーにとってはいい経験になったと思います。ドライのレース2では、新しく採用したスズキGSX-R150のポテンシャルもしっかり確認することができました。
    レースは2レースともに、SAC経験者が優勝し、ポイントリーダーにはフィリピンのマリオ選手がトップに立っていますが、ニューフェイス組もなかなかのレベルですし、マリオ選手をどう超えていくのか、非常に楽しみです。
    次戦のタイに向けて、運営スタッフの我々も、より良いレースができる環境を彼らに与えられればと思っております。今後ともスズキ・アジアン・チャレンジへの応援をよろしくお願いいたします」

    八代俊二 | ライダーコーチ

     「今季そしてGSX-R150になって初のドライでのレースとなりました。今日のレースは、スタート前のオイル処理が長引きレーススタートが遅れてしまったわけですが、その中でよく集中力を保っていいレースをしてくれました。レースの内容は非常にアグレッシブで、熱いバトルが繰り広げられる見ごたえのあるもので、残念ながら上位で転倒があり、2位以降の後続が離れてしまったため、トップのエイプリル選手は独走に持ち込めてしまったわけですが2位争いは最後までいい走りを見せてくれました。次戦のタイ・ラウンドでは激しく、そしてクリーンなレースをしてもらいたいと思います」